日本の環境問題
日本は汚染などの環境問題は比較的少ないとされていますが、ゼロではありません。
日本を取り巻く水に関連した環境問題をピックアップしました。
工場からの汚染水の流出は?
日本は工業が盛んな国で、一昔前は汚染水の流出が社会問題になったこともありました。
現在は大企業を中心にコンプライアンスの遵守が行き届いて、ニュースや新聞でもダイオキシンなどの話題が出ることはほとんどなくなりました。
しかし、全くのゼロではなく小規模業者の一部では環境に悪い汚染水を適切な処理をせずに下水や川、屋外などに流しているケースもあります。
原発事故問題は沈静化
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故によって、近隣の海からは規定値を大きく上回る放射性物質が検出され、そのせいで一時期は東北の海産物に大きな被害や風評被害が出ました。
原発周辺は未だに人が立ち入れませんが、海や川など水への影響は沈静化しています。
ゴミのポイ捨て問題
昔からある日本の深刻な環境問題です。
特に現代はコンビニの普及によってビニール袋やプラスチック容器が増えています。
ビニール袋は風に飛んで海や川・湖に流れつき、そこで魚が口に入れてしまって結果的には魚を食べる人間にも悪影響が出る構図が完成してしまっています。
海・川に直接ポイ捨てするのは言語道断ですし、下水設備が整っていて川が多い日本は、路上に捨てたものも最終的に海・川に流れ着いてしまうことが多いです。
ポイ捨てや不法投棄は場所を問わず絶対にしてはいけません。
外来種の繁殖や密猟
海や川などは、水を綺麗にする生物の力によって綺麗に保たれている部分があります。
しかし、もともとはペットとして輸入された外来生物が川や池に放たれて繁殖する事例が全国で相次いでいて、日本国内の海や川の生物の生態系が変わりつつあります。
うなぎや鮎など綺麗な水でないと育たない天然生物が減少しているのは、こうした環境問題があるからです。
水質自体が悪くなっているのはもちろん、外来種が水を綺麗にする生物を食べてしまったり、自治体や漁業組合が流して大切に育てているシラスウナギなどを規定よりも細かくて根こそぎ漁れる網で夜な夜な密猟する業者などがいます。
生物に関係する問題も、結果的に日本の海、川などに必要な生物を減少させて水質悪化を起こす悪循環へつながっています。