日本が水に恵まれている理由
日本の上水道普及率は2015年現在97.9%で世界最高水準です。
離島などを除いて、一般的な住宅街はほぼ100%水道設備が通っております。
また、水の品質も非常に高く世界一安心して水道水を飲める国だと言えるでしょう。
夏場には一部で水不足によって断水される時期もありますが、ダムなどの貯水施設も豊富で通年安定して水を利用できる点も世界トップ水準だと評価できます。
日本はインフラ整備が進んでいて気候に恵まれている
日本が水に恵まれている理由はダムなどの貯水や水道管などのインフラ整備が充実していて、全国各地で適度に雨が降ることです。
ダムを建設しやすい山が多いのもポイントです。
まれに大雨で洪水などの水害が発生することもありますが、台風が多い立地ということを考えると、インフラが進んでいるおかげで、大規模な水害は減りつつあります。
台風は大きな被害をもたらすこともありますが、ダムの貯水量を一気に増やせるメリットがあります。
メディアで水不足の深刻さを頻繁に取り上げたり、断水などの処置が実行されても台風が直撃すれば一気に水不足が解消して平常通りの生活に戻ったという事例もこれまで多数あります。
降水量や地形、インフラ技術の全てにおいて日本は水に強い地域だと評価できます。
水道水を安心して飲めるメリット
水道水は消毒のため、化学物質が多く含まれているため、好んで飲まない人もいます。
しかし、日本は水道水を飲んで体調を崩す事例は少なく世界一安全性が高いと言われています。
最近ではミネラルウォーターのペットボトルや家庭用ウォーターサーバーなどの普及で、水道水を飲まないようにする方も増えていますが、いざとなれば水道水を飲めるのは安心ですし、様々なメリットがあります。
たとえば飲食店のほとんどは、無料提供する水は水道水を使っています。
ファミレスやカラオケなどにあるドリンクバーも、水道水をベースにその場でドリンクを作る構造になっています。
コース料理の敷居が高いお店や居酒屋であれば、ドリンクを別途注文するものですが、麺料理や牛丼など手軽に入れる低価格を売りにしたお店で、ドリンクが有料になったり、出される水を安心して飲めない環境だった場合、非常に不便です。
海外では、水道水が危険なので工場で生産された飲料水(ジュースなど)を飲むのが鉄則ですが、暑さを理由に氷を入れてもらったら、水道水から作った氷が原因でお腹をこわすケースも多いです。
水道水よりミネラルウォーターの方が美味しくて身体に良いのは事実ですが、水道水は飲まない派の人でも、意外なところで水道水の安全性が高いことによる恩恵を受けています。