私たちの自宅や会社、学校、商業施設などで利用している上下水道は、水道局の管理下にあります。
水道料金を見るときくらいにしか意識しないかもしれませんが、一体どんな仕事をしているのでしょうか?
意外と知らない水道局のお仕事についてご説明します。
水道局の仕事
その1 水道水の供給
地下や川、湖などから採取した水に高度な浄水処理を施し、清潔となった飲料水の衛生状態を保ちながら配給する重要な役割を果たしています。
水道局にとっては、この水の供給が代表的かつ不可欠な仕事の一つといえるでしょう。
水道水は私たちの日常生活において欠かせないものであり、健康と快適な暮らしを実現する上で重要な役割を果たしています。
また、水道の使用開始や中止の受付に関しても、水道局の主業務といえるでしょう。
引っ越すにせよ引っ越してくるにせよ、必ずやらなければならない申請です。
その2 水道施設の管理
水道施設の維持管理も、もちろん水道局の仕事です。
これにはポンプ場、浄水場、配水場、水道管などの設備の点検、保守、修繕、改善などが含まれます。
特に水道管の老朽問題は深刻化しており、修繕や交換には莫大な費用がかかります。
しかし、清潔で安全な水道水を後世に残していくためには必要不可欠な作業です。
その3 水質管理
水道水の品質管理も、水道局の大切な仕事の一つです。
水質検査やモニタリングを定期的に行い、水中に含まれる物質や細菌、ウイルスなどを厳格にチェックします。
もし水質基準を下回るような問題が発生した場合には、適切な対応策を講じて水道水の安全性を確保します。
その4 料金徴収・請求業務
水道局は、水道サービスの料金徴収や請求業務も行っています。
私たちが利用した水量と、自治体の基準に応じた水道料金を各家庭や施設に請求する仕組みです。
その2で説明した通り、徴収した料金は上下水道維持のために使われています。
時折水道料金が値上げされることがありますが、これは古くなった水道管や施設の修繕費用、電気代の値上げに伴う料金改定が主な原因です。
その5 緊急対応・トラブル解消
水道管の破損や漏水などの問題が発生した場合、迅速な修理や復旧作業を行います。
特に、災害大国の日本では台風や豪雨、地震などで水道が止まることが少なくありません。
食べ物がなくても水さえあれば数日は生き延びられるため、最後のライフラインである水を供給し続けることは最も大切なことです。
被災地へ給水車を手配するのも、水道局の大事な役割となっています。
水道局は私たちの暮らしを支えている
水道局の仕事は、私たちの生活に欠かせない水道サービスを提供することにあります。
利用者たちから徴収したお金を使って、給水施設や排水管の管理・維持、保全などの重要な業務を行なっています。
水道局の重要な役割は今後もますます注目されることでしょう。